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  • 執筆者の写真Chicago Samurai

”シカゴ名物”SUE(スー)のお引っ越しが完了。新たな専用ブースで12月21日から展示開始。



© 2018 Field Museum, photo by Martin Baumgaertner

 シカゴのフィールド博物館の代名詞ともいえる”SUE(スー)”は、地球上に存在する最大級の恐竜T-Rexの愛称。最良の状態で保存された恐竜の化石骨として世界中に名高い。昨年春までSUEは博物館1階のロビーに展示され来客を出迎えていたが、その座をティラノザウルスの” Máximo (マキシモ)”に譲り、特別展示室へ移転。このたび移転による新しい展示室が完了し、2018年12月21日金曜日からいよいよ一般に公開されることになった。


 新しい展示室の広さは、5,100スクエアーフィート(約474平方メートル)で、これはプロバスケットボールのコートよりも大きいサイズ。室内には、過去数十年間にわたるSUEにまつわる様々なサイエンスリサーチが展示されているほか、SUEが他の恐竜を獲物として捕獲した際に骨折したと思われるあばら骨や顎の骨といった詳細部まで、ピンポイントでライトを当てて展示説明している。


「SUEの骨はとても複雑で保存状態がよいため、科学者にとってSUEは宝なのです。これまでの研究により、T-Rexがいかに速く走ることができ、また生まれてからいかに早く成長を遂げることができたかが明らかになっています」と、展示責任者のJaap Hoogstatenさん。

 さらに、SUEの後ろ側には2.7メートルのスクリーンが9つ配備され、デジタルアニメーションによってSUEがエドモントサウルスやトリケラトプスといった他の恐竜たちと戦う様子や、排せつをする様子までもが映し出される。


「科学者たちが、動物がどのような動きをしどのような狩りをしていたのかを推測することができるのは唯一、化石化された骨からなのです。この新たなアニメーションは科学者たちが詳細部をくまなくチェックして仕上げたもので、とてもリアル感があります。T-Rexが実際どのような姿をし、どのような生態だったのかを知るにはこのアニメーションがおそらく世界中で一番だと思います」(Hoogstatenさん)


「1階ロビーに展示されていたときのSUEは、大空間の中で小さく見えましたが、今回の展示ではT-Rexがいかに巨大で恐ろしい恐竜だったかを印象付けることができます」と 館長のRichard Lariviereさんも胸を張る。


満を持してついにベールを脱いだ、SUEの新展示はフィールド博物館な新たな人気アトラクションになるにちがいない。



※The Griffin Dinosaur Experience, made possible by the generous support of the Kenneth C. Griffin Charitable Fund, includes a special traveling exhibition, Antarctic Dinosaurs; Máximo the Titanosaur; updates to SUE the T. rex and the Griffin Halls of Evolving Planet; and new dinosaur education programs

Animations produced by Atlantic Productions.



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