アメリカのインバウンド旅行誘致商談会「IPW」。今年はシカゴで開催。(6/14~18)
- Chicago Samurai
- 7月7日
- 読了時間: 7分
更新日:7月9日

世界各国の旅行・観光業界やメディアに観光先としてのアメリカを売り込む、全米最大のトレードショー「IPW2025」が、6月14~18日にシカゴで開催されました。シカゴでの開催は2014年以来11年ぶり。当シカゴ侍(Chicago Samurai)は、日本のメディアの一員として、またシカゴの日本語メディアとして招待参加してきました。
参加者は64カ国から5,000人以上におよび、約1,800人の国内外バイヤーおよびメディア関係者が現地で取材。550人以上のジャーナリストが会場に集結し、30カ国以上のメディアにより報道されました。米国への今後の旅行予測額は260億ドルと予測されています。
今回のIPWは、会場内での商談会だけでなく、リグレーフィールド(シカゴ・カブスの本拠地球場)、フィールド自然史博物館、ネイビー・ピア、ウィリス・タワー展望デッキ、シカゴ川建築ツアーなど、シカゴが誇る観光名所を舞台に様々な関連イベントが催されました。その参加ご報告とイベント告知第一弾をお届けします。
IPWシカゴのPR動画(By Choose Chicago)
シカゴ・カブス(Chicago Cubs)の本拠地
「リグレーフィールド(Wrigley Field)」

リグレーフィールドで行われたメディア向けのブランチでは、内野スタンド、”名物”のツタのからまる外野、センター席と、アメリカで2番目に歴史のある球場を歩いて見学。シカゴ・カブスにまつわる歴史的な展示物、2016年ワールドシリーズを制したチャンピオントロフィーなど間近で見ることができました。
シカゴ市長のブランドン・ジョンソン氏による歓迎の挨拶につづき、好調のカブス(7月5日現在ナ・リーグ中部地区1位)で大活躍中(7月5日現在打点王)の鈴木誠也選手や、PCAの愛称で親しまれるピート・クロウ・アームストロング選手も午後からの試合練習の合間を縫ってサプライズ登場、オープニングに花を添えました。

ところで、ジョンソン市長(左上)が着ている水色のユニフォームは、カブスがシカゴを拠点とするブルース・レコード・レーベル、デルマーク・レコードと提携して制作したコラボユニフォーム。球場内の売店で販売中!(そのほかグッズもあり)
カブスとシカゴ・ブルースのコラボストーリー映像
■シカゴ・カブス・リグレー球場
1060 W. Addison St. Chicago, IL 60613
TEL: (800) THE-CUBS
スー(SUE)が出迎える「フィールド自然史博物館
(Field Museum of Natural History)」

商談会本番前夜のオープニングイベントの舞台は、「フィールド歴史博物館(Field Museum of Natural History)」。アメリカでは博物館での食事イベントは決して珍しくありません。この夜も数千人が集まり、DJによるハウスミュージックや「The Cover Girls」によるファンキーなバイオリン演奏、ヒップホップなど様々な企画を楽しみました。ハウスミュージック発祥の地としても知られるシカゴを前面に押し出した演出が印象的でした。

博物館の一番人気は「スー(SUE)」の展示。一番完全な形で現存する世界最大級の恐竜、T-Rexの化石骨で、シカゴの古生物学者スーザン・ヘンドリクソン(Sue Hendrickson)によって1990年サウス・ダコタ発見され、彼女の名にちなんでスーと名付けられました。


<開催予告>「ポケモン化石ミュージアム展」(2026)

2026年5月22日から「ポケモン化石ミュージアム展」の開館が決定!
詳しくはこちらをご覧ください。
↓↓
■フィールド歴史博物館
1400 S. Dusable Lake Shore Drive, Chicago, IL 60605
TEL:(312)922-9410 or (312)665-7669
シカゴ一番のアトラクション「建築クルーズ」で
水上からシカゴ建築を堪能する

6月16日、初日商談会を終えた夕刻、シカゴ建築センター(CAC)公式の建築ボートツアー「シカゴ・ファーストレディー建築クルーズ」に参加しました。ボート出航は午後7時。まだ陽も明るく、キラキラと輝く数々の摩天楼は息をのむ美しさ。新旧様々なスタイルのビルが隣り合わせつつも違和感なく街並みを作り出しています。長きにわたり、建築ボートツアーがシカゴ観光のナンバーワンと言われるゆえんです。

数年前には工事中だったビルの完成を確認できたことに加え、これまで気づかなかったビルの特徴をベテランボランティアガイドによる詳細な解説で学び直すこともできました。
シカゴ建築センターによると、ボランティアガイドは建築の基礎知識やシカゴの歴史などについての研修を受けたあと、自身の経験やエピソードを交えて自由にストーリーを組み立てるそう。船が違えばエピソードも違うのがこのツアーの魅力なのです。

時間が経つにつれ、同じビルでも趣が変わるのも一興。ミシガン湖から見た薄暮の高層ビル群に、心が癒されました。

■シカゴ・ファーストレディー建築ボートツアー
112 E. Wacker Dr, Chicago, IL 60601
TEL: (847)358-1330
ウィリス・タワー103階の「スカイデッキ(Skydeck)」から
シカゴの街を鳥瞰する


シカゴの夜景を楽しむなら絶対に外せない場所のひとつが、ウィリス・タワー(Willis Tower)のスカイデッキ。なかでも「The Ledge」は大人気のアトラクション。地上1353フィート(約412メートル)の高さに張り出した透明の床を一歩踏み出すと、はるか下にシカゴの街が広がります。昼間は高さをよりリアルに感じられ、夜間は夜景のじゅうたんの上を歩くような幻想的な感覚を楽しめます。

The Chicago Museum
エレベーターに向かう通路には、シカゴの歴史がちりばめられた”撮影ポイント”「The Chicago Museum」があります。旅の想い出の写真をポストカード風に残すには良き穴場。

■ウィリス・タワー・スカイデッキ
233 S Wacker Dr. Chicago, IL 60606
TEL: (312) 875-9447
360 度の絶景を楽しむならココ!
ジョン・ハンコック・ビル94階「360 CHICAGO」

1969年の完成当時、NYのエンパイア・ステート・ビルに次ぐ世界2位の高さを誇った「ジョン・ハンコックセンター・ビル」の94階にある展望デッキ「360シカゴ(360CHICAGO)」。文字通り東西南北360度の絶景を堪能した後は、「アーキテクツ・コーナー・カフェ&バー(Architect’s Corner Café and Bar)」から刻一刻と変わりゆく景色を眺めながら優雅なひとときを。当日は激しい雷雨に見舞われたシカゴですが、夕刻にはなんとか雨もあがり素晴らしい景色を味わうことができました。


窓が外にせり出し30度の角度で傾く絶叫アトラクション「ティルト(TILT)」は特に人気。
■360 CHICAGO
875 N Michigan Avenue, 94th floor, Chicago, IL 60611
TEL: (888) 875-8439
レストラン、バー、ショップ、映画館など
家族で楽しめる「ネイビー・ピア(Navy Pier)」

6月18日、商談会最終日の閉会パーティーは、「ネイビー・ピア」が舞台。ネイビー・ピアはシカゴ川北岸下流、ミシガン湖畔に位置する大テーマパーク。東京ドーム4.3個分の広さの公園、遊園地と、レストラン、アトラクション、小売店、展示会施設、映画館や子供博物館、シェークスピア劇場などを擁するインドア施設があります。また、桟橋からはミシガン湖遊覧など様々なクルーズ船も出ています。あらゆる年代層のご家族もゆったりと一日くつろげるおすすめの場所です。

ライブ音楽なら「ライブ・オン・ザ・レイク」
9月1日までの毎週木曜&金曜には、フェラーラ・キャンディ・ウェーブウォール・ステージ(Ferrara Candy Wave Wall Stage)でシカゴの一流バンドや国内アーティストによる無料の音楽ライブ「スカイラインセッションズ2025(Skyline Sessions 2025)」が開催されています。土曜日のウェーブウォール・ワックス(Wave Wall Wax)では、シカゴのトップDJがステージに登場。2025年の夏、ここで最高の音楽体験をしてみては。
■ネイビー・ピア(Navy Pier)
600 E. Grand Avenue, Chicago, IL 60611
1TEL: (800)595-PIER (7437)
<耳より情報> CityPassを使ってよりお得に観光スポットを巡る
シカゴの観光でぜひ利用したいのがCityPass。市内の主な観光名所を、各々の入場料を買うよりもかなりお得に回ることができます。全てを制覇したいという方にお勧め。
利用できる施設・サービスは以下の通り。
1)シェッド水族館(Shedd Aquarium
2)スカイデッキ・シカゴSkydeck Chicago
ここに加えて以下の3か所を選ぶことができます。
・ショーライン建築リバーツアー(Shoreline Sightseeing Architecture River Tour)
・フィールド歴史博物館(Field Museum)
・360シカゴ展望台(360 CHICAGO Observation Deck)
・グリフィン自然科学博物館(Griffin Museum of Science and Industry)
・シカゴ美術館(Art Institute of Chicago)
・アドラープラネタリウム(Adler Planetarium)
CityPassチケット料金
大人(12歳以上):$142.00、子ども(3~11歳)$112.00
シカゴが最も活気にあふれるこの季節、今度は是非みなさまがシカゴの美しさを実感してみてください。
(後半 「2026年に100周年を迎えるルート66を走る!」 に続く)
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