11月中旬に寒波に見舞われたシカゴ。コロナ禍がほぼ収束し、三年ぶりに大規模なクリスマス行事が行われている。
Macy's State Street Holiday Windows 2022
メイシーズ・ステート・ストリート・ホリデー・ウィンドウ 2022
11月5日 (土) - 1月1日 (日)
Macy's State Street (111 N. State Street)
ホリデーシーズンを彩るメイシーズ百貨店のディスプレイ・ウィンドウ。昨年に続き、北極に住む青いトナカイ『ティプトー Tiptoe 』が主人公。友人たちに励まされて自信を取り戻した子供トナカイがクリスマスの準備に奮闘する様子を描く。
City of Chicago Christmas Tree
シカゴ市クリスマスツリー
11月18日 (金) - 1月9日 (金) Millennium Park (N. Michigan Avenue and E. Washington Street)
シカゴ市最初の公式クリスマスツリーが登場したのは1913年12月24日、場所はグラント・パークだった。その後、公式ツリーは1966年から2014年まで、ほぼ毎年デイリー・プラザに飾られたが、2015年に初めてミレニアム・パークに移動。109周年となる今年は11月18日に点灯式が行われ、ミュージカル『Wicked ウィキッド』のキャストや地元のミュージシャンが会場を盛り上げた。
Magnificent Mile Lights Festival
マグニフィセントマイル・ライト・フェスティバル
11月18日 (金) 19日 (土)
Pioneer Court (401 N. Michigan Avenue)
感謝祭 (11月第4木曜) の前の金曜、土曜に開催。両日ともメイン会場 Pioneer Court でコンサートや家族連れが楽しめるイベントが行われる。目玉は土曜の夜、ディズニーのキャラクターがミシガン・アベニューの街路樹に次々と明かりをつけるセレモニー。31周年となった今回は11月19日に実施され、ミッキーマウスとミニーマウスが1時間半にわたり光のパレードの先頭に立った。
この録画映像は ABC 系列を通して北はアラスカから南はハワイまで全米の地域で放映される。クリスマス当日の特別番組になる地域もある。放映日時は下記サイトを参照。
Thanksgiving Parade
サンクスギビング感謝祭パレード 11月24日 (木) State Street from Ida B. Wells Drive to Randolph Street
今年で88回目を迎えた感謝祭の大パレード。サンタクロースやサンタ夫人、サンタの助手のエルフ(妖精) 、トナカイ、雪だるま等おなじみのキャラクターが豪華なフロートや巨大バルーンで出現、ホリデー・シーズンの訪れを告げる。シカゴ独自の感謝祭マスコット、テディ・ターキー Teddy Turkey も登場、多くのマーチングバンド、地元の民族団体が40万人以上の観客を前に見事なパフォーマンスを繰り広げる。日系コミュニティを代表するのは司太鼓だ。
2時間半にわたるパレードは公式スポンサー (UHF テレビ局 CW26) のYouTubeで視聴可能。
CW26: YouTube
Millennium Park Holiday Sing-Along
ミレニアム・パーク ホリデー・シングアロング
11月25日 (金) 、12月2日 (金) 、9日 (金) 、16日 (金) 18時 - 19時
Cloud Gate
Millennium Park (N. Michigan Avenue and E. Randolph Street)
ミレニアム・パーク内の『ザ・ビーン』こと『クラウド・ゲート(雲の門)』の前で金曜18時から開かれるコンサート。シカゴ市内から選ばれた合唱団が寒空を物ともせず披露する歌声は圧巻。馴染みあるクリスマス・ソングや讃美歌に合わせて観客も一緒に歌っている。雨天や降雪の場合は中止となるので公式サイトを確認すること。
Christkindlmarket
クリストキンドル・マーケット
(シカゴ市内は中心部と北部の2ヶ所で開催)
- Chicago: Daley Center Plaza (50 W. Washington Street)
11月18日 (金) - 12月24日 (土)
日 - 木:11時 - 20時、金土:11時 - 21時
11月24日 (木) と12月24日 (土) は11時 - 16時 入場無料
ニュルンベルク (ドイツ) の有名なクリスマス市場がデイリー・プラザに登場。本場ドイツのほか、ポーランドやウクライナの工芸品、お菓子、アルコール類の屋台が50軒以上ぎっしり並ぶ。紅白のテントは冬のシカゴの風物詩となっており、週末にはコンサートも開かれる。
期間中の土曜14時 - 16時は、金色の王冠を着け白いドレスに身を包んだ金髪の女神クリストキント Christkind が現れ、記念写真に応じてくれる。クリストキントは「幼子キリスト」の訳で、ドイツではクリスマスに子供達にプレゼントを届ける天使という意味もある。
Christkind (c) Christkindlmarket Chicago
- Wrigleyville: Gallagher Way (3635 N. Clark Street)
11月18日 (金) - 12月31日 (土)
月 - 木:15時 - 21時、金土:11時 - 22時、日:11時 - 19時 11月24日 (木) 、12月24日 (土) 、31日 (土) は11時 - 16時
12月25日 (日) は閉場
入場無料
こちらのクリスマス市場はシカゴ・カブスの本拠地、リグレー球場の隣に位置しており、年末まで営業する。期間中の金曜14時 - 16時にクリストキントが現れ、一緒に記念撮影ができる。またコンサートやクリスマス映画の上映があり、スケート場が併設されている。
Daley Plaza Holiday Decorations
デイリープラザ・ホリデーデコレーション
11月26日 (土) - 12月25日 (日)
Daley Center Plaza (50 W. Washington Street)
Chicago Nativity Scene
クリストキンドル・マーケットが開かれているデイリー・プラザにはイエス・キリストの誕生を描いた群像 Nativity Scene 、ユダヤ教のハヌカ祭のシンボルであるメノラー燭台、イスラム教で発展を意味する三日月、無神論 (Atheism) の頭文字を取ったアルファベットの A も飾られ、12月25日まで公開される。
Art on the Mart 2022 Holiday Program
アート・オン・ザ・マート 2022 ホリデープログラム
11月18日 (金) - 12月30日 (金) 毎日19時30分、20時 開始
Chicago River Walk (N. Wells Street and W. Lake Street)
2018年に始まったシカゴの最新アトラクション。マーチャンダイズ・マートの壁面に投影される世界最大級のデジタル画像。公募で選ばれたアーティストが季節ごとに映像作品を発表するほか、年末はホリデーシーズンにふさわしい美しい画像が壁面を彩る。今年はシカゴが誇るジョフリー・バレエ団 Joffrey Ballet の『くるみ割り人形 The Nutcracker 』、1920年から2020年までシカゴのデザインの歴史を振り返るプロジェクト『数十年にわたるシカゴのデザイン Chicago Design Through the Decades』が上映される。リバーウォークのウェルズ・ストリートとレイク・ストリートが交差するあたりから、よく見える。
Zoo Lights リンカーンパーク動物園 ズーライト・イルミネーション
11月19日 (土) - 1月1日 (日) 16時30分 - 22時
12月24日 (土) と25日 (日) は休園
Lincoln Park Zoo (2001 N. Clark Street)
入場料: $ 5(入場券は事前購入が必要。下記リンク参照)
無料日:月曜(予約券が必要。下記リンク参照)
リンカーンパーク動物園はアメリカにある無料動物園のなかでも規模が大きく、常時200種以上の動物がいる。冬に催される動物園の大人気イベントがズーライト。象、虎、アザラシ、白熊、ペンギンなどをかたどった色鮮やかなイルミネーションが園内に輝き、楽しく幻想的な光景が広がる。期間中はレストランとギフトショップも遅くまで営業。回転木馬、観覧車、光の迷路、ミニ電車など有料アトラクションもある。
(文責:斉藤博子 Text by Hiroko Saito)
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