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見て触って学ぶ、「南極の恐竜展」 フィールド博物館で開催中。 2019年1月6日まで

最終更新: 2018年6月21日

 

Illustration of Cryolophosaurus ellioti © Field Museum, Illustration by Velizar Simeonovski

Antarctosuchus Illustration © Field Museum, Illustration by Velizar Simeonovski

 雪と氷に覆われた極寒の南極大陸。しかしこの”不毛の地”も、2億年前にさかのぼるとワニ大の両生類や恐竜が生息する、温暖で緑深い地だったことをご存じだろうか。


Antarctosuchus Illustration © Field Museum, Illustration by Velizar Simeonovski


 シカゴの「フィールド博物館」で6月15日から始まった「Antarctic Dinosaurs (南極の恐竜)」展では、南極に生息していた恐竜や植物などの化石類、実物大の恐竜のレプリカなどのほか、人類の南極探索の歴史を示す資料や探検隊が実際に使ったギア・道具類などが展示されており、知られざる南極の歴史をじっくりと学ぶことができる。


南極、カークパトリック山で化石の発掘をする、フィールド博物館の古生物学者、ピート・マコヴィッキー氏とネイト・スミス氏者 Field Museum paleontologists, Pete Makovicky and Nate Smith excavate fossils on Mt. Kirkpatrick, Antarctica. Photograph by Phil Currie.

「これは、南極の生物の化石を間近に見つつ地球の歴史を学べるまたとないチャンスです。みなさんには、まさに南極を旅したかのように感じてもらいたい」と語るのは、同博物館のキュレーターで、これまで南極大陸での様々な発掘・研究に携わったピート・マコヴィッキー博士。(右写真:南極大陸で発掘作業をするピート氏と、同博物館の古生物学者のネイト・スミス博士。) Photograph by Phil Currie


 人類が最初に南極点に到達したのは1911年、ノルウェーのアムンセン隊によって成し遂げられた。それから34日後、イギリスのスコット隊も到達したが、隊は帰路で遭難し全滅。食糧と燃料の補給基地を目前にしてのこの悲劇はたびたび南極探索の歴史において語られてきた。スコット隊は南極で発見した貴重な生物の化石を持ち帰ろうとし、その重さが命取りになったという。同展では、そのスコット隊の衣服や遺品から発見された化石が展示されていることも注目点だ。彼らが命の引き換えに持ち帰った化石の数々が南極の歴史を紐解く足掛かりとなり、現在の研究に大きな一歩をもたらしたこと、100年以上たってこの博物館でそれらが展示されていることを、スコット隊はどう思うのだろうか。


Glossopteris leaf fossil close up Photo by John Weinstein, Field Museum


(左) 南極大陸のあちこちで多数発見されたグロッソプテリス (Glossopteris:絶滅したシダ類)の化石。南極の太古の環境を知る最初の手掛かりとなった。

Glossopteris leaf fossil close up

Photo by John Weinstein, Field Museum





Glacialisaurus Illustration © Field Museum, Illustration by Velizar Simeonovski

 展示のハイライトは、南極に生息していた4種類の恐竜の実物大レプリカ展示コーナーだ。

 全長約8メートルのクリオロフォサウルス(Cryolophosaurus)は「冷たいトサカを持つトカゲ」の異名を持ち、目の上にあるトサカ状の骨が特徴の肉食恐竜。さらに、サイほどの大きさの草食恐竜、グラシャリサウルス(Glacialisaurus)(写真右)、その他まだ正式名称すらついていない2種類の竜脚形亜目(りゅうきゃくけいあもく、Sauropodomorpha:首の長い4つ足草食恐竜で、ブラキオサウルス(Brachiosaurus)やチタノサウルス(Titanosaurs)のような恐竜の近縁種)も合わせて展示されている。

(写真:Glacialisaurus Illustration © Field Museum, Illustration by Velizar Simeonovski)



(左)クリオロフォサウルスの頭蓋骨 Cryolophosaurus skull © John Weinstein, Field Museum

(中)クリオロフォサウルスの頭蓋骨(再生)Cryolophosaurus skull reconstruction with its distinctive crest. Photograph by Research Casting International

(右)クリオロフォサウルスのレプリカ製作 Cryolophosaurus replication Photo courtesy of Blue Rhino Studio


 この「南極の恐竜展」の魅力は、参加型展示の工夫がところどころにされていること。何億年の歴史がつまった本物の化石に触れることができるほか、生物が描かれたパネルを動かしながら大陸の移動・拡張を学んだり、地球の模型を公転させて南極への太陽の当たり方を確かめたりすることもでき、大人も十分楽しめる。2019年1月6日まで。



■フィールド博物館(The Field Museum)

住所:1400 S Lake Shore Dr, Chicago, IL 60605

行き方:CTAバス、146番 (Inner Drive/Michigan Express/Museum Campus)、もしくは130番 でMuseum Campus下車。 5月半ばから9月のレイバーデーまでの限定運行)



Photo by Shinori Murayama 

博物館の代名詞だったSUEにかわり、5月からは最大級の恐竜、「MAXIMO」(マキシモ)がロビーに登場。

(上)博物館の代名詞だったスー(SUE:T-rex)にかわり、5月からは最大級の恐竜、「MAXIMO」(マキシモ)がロビーに登場。


(おまけ)

シュールなお土産も同博物館名物。ここでしか買えない!



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