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執筆者の写真Chicago Samurai

司太鼓 創立22周年! 12月恒例の MCA (現代美術館) ホール公演

『太鼓レガシー 15』コンサート:12月9日

『リダクション 6』パフォーマンス:12月8日

『嶋崎靖 ちんどん屋』ワークショップ:12月9日


昨年、アメリカ合衆国における日本文化の普及への功績を認められ、外務大臣表彰を受けたミュージシャン青木達幸。青木が芸術監督をつとめる司太鼓には子供も含めて50人以上の奏者が在籍しており、アメリカ中西部に数ある和太鼓グループの中でも精力的でユニークな活動を行っている。


1996年、シカゴの若柳流司友会 (日本舞踊) で太鼓奏者の吉橋英律が小規模の太鼓教室を始めるにあたり名付けたのが『司太鼓』である。吉橋は夏祭りなど伝統的な日系イベントで演奏する一方、青木達幸が設立した前衛ジャズ集団アジアン・インプルーブ・アーツ・ミッドウェスト Asian Improve aRts Midwest (AIRMW) とも2001年から共演するようになった。


 生粋の江戸っ子で三味線と太鼓の名手である青木が司太鼓の総監督に就任し、2004年に道場をシカゴ日系定住者会 Japanese American Service Committee に移転して以来、司太鼓は活動の場を広げており、毎年11月の感謝祭パレードではシカゴの日系コミュニティ代表としてステート・ストリート State Street で演奏を披露している。


12月にシカゴ現代美術館ホールで行われる司太鼓の定期公演『太鼓レガシー』と『リダクション』は音楽ファンの注目を集めるイベントで、多彩なゲストとの共演が見どころ。司太鼓の創立22周年を記念する今回は、日本から参加する嶋崎靖はじめ華やかな顔ぶれが揃った。




 嶋崎は1993年に演劇集団 U-Stage を設立、「劇を開かれたものにする」という目的で、ストリートに飛び出すチンドン屋の表現に着目。富山県で毎年春に開催される『全日本チンドンコンクール』では東京代表として何度も受賞している。また英国、北米、東南アジアでもパーフォーマンスを重ねており、9日夕方にはチンドン屋の歴史と実演についてワークショップを開く。


 15回目を迎えた『太鼓レガシー』では豪快な組太鼓、鳴り物や三味線の演奏に優雅な日本舞踊が加わり、伝統芸能の美しさを引き出す。一方、今年で6回目となる『リダクション』ではジャズやチンドン屋とのコラボレーションを行い、前衛的なステージを展開する。『リダクション』は青木が1970年代に東京で参加していた太鼓演劇集団『銀天界』の美学を再現するもの。今年は青木の還暦を記念する特別な内容になる。



(左)藤間秀之丞 Shunojo Fujima (Photo: Ken Carl) (右)藤間淑之丞 Yoshinojo Fujima (Photo: Ken Carl)


出演:青木達幸、司太鼓、嶋崎靖 (ちんどん屋) 、稀音家千鶴 (三味線) 、メロディ・タカタ Melody Takata (太鼓) 、源流アーツ (太鼓) 、青木希音 (太鼓) 、藤間淑之丞 (日本舞踊) 、秀舞会 (シカゴ藤間流)



出演:青木達幸、司太鼓、嶋崎靖 (ちんどん屋) 、稀音家千鶴 (三味線) 、藤間秀之丞 (日本舞踊) 、エドワード・ウィルカーソン Edward Wilkerson (サックス) 、ジョヴィア・アームストロング JoVia Armstrong (ドラムス) 、ムワタ・ボーデン Mwata Bowden (サックス) 、ハミッド・ドレイク Hamid Drake (パーカッション) 、マイケル・ジラング Michael Zerang (ドラムス) 、ニコール・ミッチェル Nicole Mitchell (フルート)


『ちんどん屋 ワークショップ CHINDONYA (Srette Troubadour) Workshop 』

12月9日(日) 午後5時30分開始

指導:嶋崎靖 (ちんどん屋) 、青木達幸ほか


◎会場

シカゴ現代美術館

Museum of Contemporary Art (MCA) Chicago

Edlis Neeson Theater

220 East Chicago Avenue, Chicago, IL 60611

(312) 397 - 4010


◎料金とチケット購入

・太鼓レガシー 15 Tsukasa Taiko: Taiko Legacy 15

一般 $20、シニア・子供12歳未満 $15

注)当日は混雑が予想されるため前売券の購入が望ましい。

・リダクション 6 還暦スペシャル Reduction 6 Kanreki Special

一般 $20、シニア・子供12歳未満 $15

注)当日は混雑が予想されるため前売券の購入が望ましい。

・ちんどん屋 ワークショップ CHINDONYA (Street Troubadour) Workshop

参加費 $25


◎公式サイト

Taiko Legacy




(文責:斉藤博子 Text by Hiroko Saito )



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