映画 『みんな笑え!』世界初上映は、9月13日(土曜日)。シカゴで、みんな笑え!
- Chicago Samurai
- 9月7日
- 読了時間: 3分
更新日:9月8日

「大きくなったら〇〇になるんだ」と、無限の可能性を確信していた子供時代。
それもいつの頃からか、軌道修正を迫られ、もしくは自らその選択をし、人は年を重ねていく。
そしてある時、ふと思うのだ。
「自分はいったい何者だったのか」と。
映画「みんな笑え!」は、そんな「ならねばならなかった将来像」に抗い、もがき、あきらめ、絶望し、自虐する二世落語家を軸に繰り広げられる、”普通の人生”を生きる人々の物語。
”普通の人生をなんとか生きていく”人々の姿に、観る側はいつしか自分を重ねて共感し、笑い、怒り、応援し、最後にはじんわりと温かい涙を流す。
監督の鈴木太一氏は、『カメラを止めるな!』(監督:上田慎一郎)をはじめとする数々のインディーズの名作を生み出した、俳優・監督養成スクール「ENBUゼミナール」出身。
「くそガキの告白」「生きててよかった」などこれまでの作品同様に、この映画にも「鈴木氏の温かい人柄がにじみ出ている」と、ENBUゼミナール代表の市橋浩治氏は語る。
日本映画コレクティブの共同設立者である河野洋氏は、シカゴでの上映が『みんな笑え!』の世界プレミアとなるにあたり、「今回の『路地裏シネマシリーズ』にもふさわしく、また大手配給会社が取り扱わないながらも、アメリカで知られてしかるべきインディペンデント映画の一つだと思っています」と、自信をのぞかせる。
さらに海外上映での見どころ、楽しみどころのひとつは、英語訳の妙だろう。
特に、日本独特の文化である落語、漫才シーンがどのように英訳され、現地の観客に伝わるか、もしくは笑いのツボの違いも興味深いところ。
クライマックスで主人公が噺す、落語『抜け雀』には要注目だ。

「みんな笑え!」
2025年製作/105分/G/日本
あらすじ:
人気もない、人望もない、野心もない、恋人もずっといない、五十歳の最低な落語家、太紋。家に帰れば認知症によって引退した師匠である父の介護の毎日。そんなある日、売れない若手漫才師、希子と出会ったことで太紋は自分の人生を見つめ直していく。落ちぶれた落語家の虚しい生き様を通して描く、落語と漫才、親と子をめぐる、熱くほろ苦い人間賛歌である。
(番組公式サイトより)
主人公・太紋役に、蜷川幸雄演出の舞台などで活躍した個性派俳優・野辺富三。「凪の憂鬱」の辻凪子が、売れない若手漫才師の希子役。太紋の父親・師匠役を、名優、渡辺哲。今野浩喜、片岡礼子ら実力派がが脇をがっちりと固める。
作品情報
PRODUCERS WADA Shinsuke, OKI Masato
SCREENWRITER SUZUKI Taichi
EDITOR MIYAZAKI Ayumi
CINEMATOGRAPHER FUKUDA Yohei
PRINCIPAL CAST NOBE Tomizo, TSUJI Nagiko, KATAOKA Reiko, WATANABE Tetsu
MUSIC KURAHORI Masahiko
PRODUCTION COMPANY “Laugh, Everyone!” Film Production Committee
RELEASE YEAR 2024
公式Webサイト: https://minnawarae.com/
シカゴ映画コレクティブ紹介サイト:https://www.cjfc.us/laugh-everyone-jpn


9月13日(土曜日) 午前11時半
ミュージックボックス・シアター・シカゴ( MusicBoxTheatre, Chicago)
※60席限定
※学生割引あり
※主演の野辺富三さんが特別ゲストとして登壇予定です。
9月5日~14日(オンライン上映 )
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